何も考えたくない、見たくない。
最近では片親も珍しい話ではないし、たいして気にしたことはなかった。
でも、そのころに起こった上手くいかない出来事は、すべて父のせいにしていた。
それが自分を保つための逃げ道だったのかもしれない。
父は娘の自分から見てもロクな奴ではなかったし、屑だった。
借金に浮気、家族の貯金を二度もゼロにした。
離婚してからも、養育費なんてものは存在しなかった。
今思えば母も母だ。
でもその頃は父が憎くて仕方がなかった。
今、こんな状況にあるのは全部父のせいだと思った。
人付き合いも上手じゃなかったし、
周りの目が異常なくらい気になった。
上手く生きられなかった。
小学四年生のころにはリストカットを始め、
その後5~6年、根性焼きやアームカットなどを続けた。
全部興味本位だった。中途半端だった。
頭がおかしいと思われて、何度も精神科に連れていかれた。
でも、そこに居る人たちと比べれば、私は狂っていなかったし、普通だった。
傷は今も残っているが、その傷を消したいと思ったことはない。
傷をつけたことに後悔をしたこともない。
今日はこの辺で…またお逢いしましょう。
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