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深翠

2019.07.18

更新日:2021年1月21日

覚えていることと、覚えていたいこと。


私が覚えている一番古い記憶は、1~3歳頃、屋久島で暮らしていた時のこと。

木造の古い平屋に両親と姉と私の4人で暮らしていた。

今でも家の間取りを覚えている。


そのころの私は、おもちゃを置いている物置が大好きだった。

薄い布で仕切られたそこは、自分の何倍もの高さにある窓から光が差し込んでいた。

綿毛みたいな埃が、光に照らされて、私の頭上を舞っていた。

少しかび臭い、二畳ほどのその空間は秘密基地みたいだった。

屋久島での記憶はその他にもいくつかある。

隣の家に住んでいた女の子にあだ名をつけてもらったこと。

縁側から、父が庭の草刈りをしているのを見ていたこと。

母と一緒に、姉の小学校に迎えに行ったこと。

夏の夜に、父と母の言い争う声を聞いたこと。

狭い浴槽に父と姉と一緒に入ったこと。

そこで父と母、どちらのほうが好きか聞かれたこと。


何から何までが本当で、間違いなのか、記憶はどこまで正しいのでしょうか。

もしかしたら、覚えていないほうがいいこともあるのかもしれない。


今日はこの辺で…またお逢いしましょう。

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