個展「ナニモノ」開催まであと60日
個展開催までの期間に、裏話を公開するだけの記事。
第2回目の裏話は、個展名について。
実は今回の個展、大まかな構想は約3年前、コロナ禍以前に決まっていました。
コロナによるイベント自粛を経て開催が決まり、
フライヤー作りに取りかかったところ、個展名がなかなか決まらず…。
大まかな構想が決まっていたとはいえ、個展の顔ともいえる名前を付けれずにいました。
頭を抱えながらも日々の生活に追われるなかで、
十代からお世話になっている知り合いのコピーライターさんと
お酒を飲む機会がありました。
「俺が書こうか」
娘ぐらいの歳の私をすごく可愛がってくれたその方は、
いつものように煙草を吸いながら軽く返事をしました。
その言葉で頭がすっきりしたように感じた。
私の作品はたくさんの人たちと言葉を交わすことで出来ている。
それは私自身においても言えることだ。
「ツクリモノ」私が初めて開催した個展の名前です。
初の個展から5年が経過しました。
少しずつ時代も、人も、私も、作品も、変化します。
今の私が精一杯できること、今の私が居る場所。
個展とはそういうものなのだと思います。
「写真でもない、絵でもない、彫刻でもない、ただの創作物」
それが最期に残った言葉です。
色々な人の言葉が私を創り、作品を創る。
何者でもない私が、何物でもない創作物を創る。
「ナニモノ」それが今回の個展の顔になりました。
今日はこの辺で…またお逢いしましょう。
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