カメラに触ることが減った時期に、
私は同い年のアーティストである、なみだ藍さんに出会った。
私はそのおかげでもう一度自分と、自分の写真に向き合えた。
その人とMVを作れたことは私の分岐点だった。
いろんな人と話して、自分の知らないことを聞けるのが楽しかった。
自分の持っていない感情を聞くのが好きだった。
自分の経験したことのないことを体験したような感覚になった。
普通ってこういうことなのかなってそういう感情もわかるようになった。
人と話すことで私は欠落した部分を埋め隠そうとしていたのかもしれない。
その頃から一人で出かけて、出かけた先で人と話すようになった。
楽しかった、同時に自分はつまらないなって思った。
空っぽだと思った。中身がなかった。すごく考えの浅い人間だった。
格好よく、なりたかった。
芯がある人になりたかった。
今日はこの辺で…またお逢いしましょう。
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